駐車場の空き対策においてシェアリングサービスと言うと一般的に車両のシェアリングを思い浮かべる方も多いと思いますが、最近では使用していない駐車場スペースを、貸し出すといったサービスが急速に広まっています。
今回ご紹介するタイムズのBは、WEB予約システムを介して駐車場の空き区画の貸し借りを行う駐車場シェアリングサービスのひとつです
タイムズのBは、同種の駐車場シェアリングサービスと同様にマンション管理組合のみを対象にしたものではありません。しかし、タイムズのBは「特定会員へ限定公開できる機能」を備えており、管理組合で利用を想定した場合に大きなアドバンテージとなります。
■住人だけに貸し出すことが可能な仕組み
例えば、多くのマンション管理組合で実施している「マンション住人や訪問者に限る」来客用駐車場の運用に、タイムズのBを利用すれば、これまでより手軽に駐車場の貸し借りをおこなうことができます。
■来客用駐車場の運用に活用できる!
従来の来客駐車場の運用では、駐車場の利用希望者が管理室前に置かれた利用申込書に、利用時間をペンで記入した後に駐車場使用料を管理員に支払うといった手続きが必要でした。
タイムズのBを導入すると、利用者はスマートフォンやパソコンで予約から決済まで完了することが可能になります。
管理組合で来客用駐車場の利用者の範囲を「住人、住人を訪問する方」と定めている場合には、タイムズのBの管理画面で、駐車場の公開範囲を住人に限定する設定をして目的を果たすことができます。
また、来訪者が駐車場を利用する際は、住人が代理で予約をすることで利用することが可能です。
タイムズのBは、初期費用が無料で、機器設置等の必要もありませんが、駐車場の利用料金の6割分の収入となります。
また、タイムズのBは、1台分のスペースから登録可能な他、日をまたぐような駐車場の利用を禁止するような場合でも、管理組合で貸出日・時間の設定を自由に変更することが可能ですので、柔軟な貸し出しが可能です。
なお、駐車場利用者は事前にタイムズクラブの会員になっておく必要があります。
タイムズのBを管理組合で運用する場合には、申込みをすると管理者パスワード、IDが付与されるので、理事会でWEBサイトにアクセスして、管理画面では、駐車場の貸し出し可否設定や貸し出し時間の設定などを行うことができます。
実際の管理画面は、昨今のWEBサービスと同様に特に難しい操作は必要としていないため、輪番制の理事でも十分操作が可能といった印象を受けました。翌月末に駐車場利用料金の6割が、収入として管理組合の口座に振り込まれる仕組みです。
※振込金額が計3,000円を超えない場合は翌月に繰り越されます。
■総括
タイムズのBは、コインパーキング事業の最大手であるタイムズ24株式会社が運営するため、管理組合が利用する上での信頼感は高いと言えるでしょう。
これまで管理員が使用料を徴収するといった手間や金銭紛失のリスクから来客用駐車場の運用を諦めていた管理組合にとっては、ぴったりのサービスです。
理事会での導入検討にあたっては、タイムズのBの4割の手数料が高いと考えるかが判断のわかれるところです。(駐車場シェアリングの同業他社も同程度の手数料です。)
来客用駐車場運用の目的が管理組合の収入を増やすということであれば、この4割の手数料が問題になってきます。一方で住人の利便性を高めるということに主眼をおくのであれば、この手数料は、便利なWEBシステムの利用料と考えることで許容範囲と考える管理組合も多いようです。
タイムズのBは、初期費用や機器設置等が必要なサービスではないため途中で利用を取りやめることも可能です。管理組合で少しでも興味を持ったら試しに導入して、数ヶ月後に住人アンケートをおこなって継続するかの判断をおこなうのも一つの方法です。
https://btimes.jp/guide/
▼タイムズのB資料ダウンロードページ