マンション共用部分に、傘や自転車などの私物が放置されているとマンション汚美観を損なうほか、避難経路などを塞ぎ、災害発生時などの避難に支障がでて大変危険です。マンションの巡回点検中に、私物の放置を発見した場合には、早急に対処をおこなうことが重要です。
私物を放置する違反行為を発見した場合の対処法
安心で快適なマンションを保つためには自分たちのマンションの状況がどういう状態なのか改めて様々な観点で確認してみましょう。実際にマンション内を歩いて、共用部分の最近の利用状況はどうなっているのか私物などが放置されていないかチェックを行ってみましょう。
本人に直接注意をおこなう
共用部分に私物を放置している違反者に直接注意をおこなう場合には、威圧的にならないように、マンションの管理規約や細則などに定められたルールを相手に丁寧に説明をして理解をいただきます。注意が受けいられないなどトラブルに発展しそうな場合には、その状況を理事会や管理会社の担当者(フロントマン)に報告します。
注意文の掲示や各戸配付をおこなう
違反者に口頭で注意を伝えるのが難しい場合や、私物の持ち主が不明な場合には、私物放置についての注意文の掲示や各戸配布をおこないます。掲示だけでは効果がない場合には、所定の掲示板ではなく、注目を集めるようにエレベーターホールや集合郵便受けなどの目立つ場所への掲示をおこなうなどの工夫も必要です。
私物放置に関する注意文の記載例
注意文の文面には、管理規約や細則に共用廊下等に私物を置くことは禁止されていることや、火災発生時などに避難の妨げになることを記載すると良いでしょう。
消防訓練で危険性を周知
マンションの消防訓練の中で実際に住人自身が避難を経験することで、共用部分の私物放置の危険性について認識します。マンションでは災害発時に安全に避難するための避難経路が各戸に対して、玄関の他、バルコニーなどの2方向への避難経路が確保されています。
玄関先に自転車が置いてあったり、バルコニーに倉庫などが設置してあると避難の妨げになります。消防訓練は年に一度は必ず実施してこうした危険性について周知徹底をおこないます。
マンションの消防設備
マンションのように多くの方が生活する建物では火災に備えて消防設備が設置されています。消防設備とは、自動火災報知設備、 […]
この記事のまとめ
共用部分への私物放置を放置していると違反行為がマンション全体に広がっていますので、私物を放置している方を発見したら、早期に対処することが重要です。私物の放置の問題に限らず、マンション内でいのルール違反者を放置していると、マンション全体の管理に対する認識も低くなってマンション全体に悪影響を及ぼします。マンションの共用廊下に、傘や自転車などの私物が放置されているとマンションの資産価値を下げることにもなりかねません。