問題31
配管設備の劣化の調査に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 ファイバースコープによる調査では、ライニング鋼管の内部より腐食による残存肉厚を計測することができる。
2 X線調査では、対象となる管種は限定されるが、配管・継手の残存肉厚を計測することができる。
3 破壊調査では、亜鉛めっき鋼管の内部腐食状況、腐食減肉部を調査することができる。
4 超音波厚さ計による調査では、ライニング鋼管の閉塞状態を、配管外面から調査することができる。
- 解答
- 3
問題32
マンションの給水方式に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 ポンプ直送方式の長所は、水道本管の断水時でも、受水槽内の残量水を各住戸まで給水できることである。
2 直結増圧方式の長所は、敷地内供給過程での水質汚染の懸念がほとんどないことである。
3 直結直圧方式の長所は、給水設備の維持管理費が抑えられることである。
4 高置水槽方式の長所は、停電時でも、受水槽内及び高置水槽内の残量水を各住戸まで給水できることである。
- 解答
- 4
問題33
給水ポンプに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 高置水槽方式の揚水ポンプは、通常2台設置され自動相互運転をしているが、一方のポンプが故障すると、他方のポンプが作動して給水する。
2 直送ポンプは、給水量が変化してもポンプの回転数は変動せずに吐出し、圧力を一定に保って給水する。
3 直送ポンプユニットは、ポンプ本体、配管、制御装置等の設備が一体となって設置される。
4 ポンプを床スラブの上に設置する場合は、ポンプ下部に基礎を設け、防振材の設置及び耐震対策をする。
- 解答
- 2
問題34
給水管に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 水道用硬質ポリ塩化ビニル管は、直射日光に強いため、主に屋外の露出部分で採用されている。
2 水道用架橋ポリエチレン管は、柔軟性があり、住戸部分の給水管に採用されている。
3 水道用ステンレス鋼管は、主に屋内の共用部分の給水管に採用されている。
4 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は、管端のさびの発生を防止するために、管端防食継手と共に採用されている。
- 解答
- 1
問題35
給水管の劣化調査診断に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 調査診断では、劣化が進行しにくいと想定される箇所の配管も複数選定して実施する必要がある。
2 共用部分の配管の調査診断の予算に余裕がある場合は、非破壊調査方法を主体とした上で、部分的に破壊調査を追加して調査する。
3 調査診断では診断の容易性を重視し、調査方法を限定することが望ましい。
4 破壊調査は、給水設備を稼働させたままでも実施できるため、効率よく診断できる。
- 解答
- 2
問題36
給水設備の改修に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 高置水槽方式の改修で直結増圧方式を採用する場合は、既存の高置水槽を引き続き使用して給水することも可能である。
2 受水槽本体を更新する際は、大地震等の災害時に水槽内の貯水を確保するために、緊急遮断弁を設置することを検討する。
3 受水槽の有効容量は、1日の使用水量の半分程度とするが、水道事業体の規定がある場合は、その規定も確認する。
4 劣化による内部の損傷が大きい鋼管の改修に、配管内のさび等を除去し、樹脂等によりライニング処理をすることによって既設管を継続して利用する更生工事を採用する。
- 解答
- 4
問題37
排水設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 屋上の雨水は、ルーフドレン、雑排水立て管及び雑排水ますを経て排水する。
2 敷地から公共下水道への敷地外排水方式は、現在は、汚水・雑排水と雨水を同一の下水管で排水する合流式が原則となっている。
3 排水横管は、排水時の流速が速くなりすぎないよう、適切な流速が確保できる勾配とする。
4 ディスポーザー排水処理システムでは、ディスポーザーで生ごみを破砕して圧縮空気とともに排出し、公共下水道に放流する。
- 解答
- 3
問題38
排水通気設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 排水管に設置するトラップは、排水立て管の通気不良に起因する自己サイホン等による破封を防止することができる。
2 端部を外気に開放している通気管は、排水されていない状態では、排水管内の悪臭ガスを大気に放出する。
3 特殊継手排水システムは、排水性能が高いが適用高さに制限があり、超高層マンションには採用することはできない。
4 特殊継手排水システムは、排水立て管内及び排水横枝管内の流れの交差を円滑にするために、継手で横枝管内の流速を減じている。
- 解答
- 2
問題39
ガス設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 マンションの管理組合とガス事業者のガス配管の資産区分は、敷地内に設置されているガス遮断装置で分かれており、管理組合はガス遮断装置以降の敷地内配管を管理する。
2 ガスメーターには検定有効期限があるため、管理組合が費用を負担して定期に交換する。
3 浴室の鉄筋コンクリート壁面内に埋設されているガス用亜鉛めっき鋼管は、腐食することはない。
4 新規に採用されている埋設ガス配管は、耐食性及び耐震性が高いガス用ポリエチレン管が主流となっている。
- 解答
- 4
問題40
マンションの消防用の設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 消防法に定める消防用設備等とは、消火設備、警報設備、避難設備、消防用水及び消火活動上必要な施設である。
2 火災の発生や延焼のおそれが少ないものとして所定の基準に適合するマンションは、特例により、「通常用いられる消防用設備等」に代えて「必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等」を設置することができる。
3 消火器の設置位置は、建物の延べ面積又は床面積、消火器の能力で決定する。
4 スプリンクラー設備の設置基準は、消防法の規定のほか、地方公共団体の条例も確認する。
- 解答
- 3