マンションのコミュニティと防災の関係
マンションは、構造上一旦玄関をくぐってしまえば、各住戸は閉鎖的な空間になっていることから他の住人との交流が少ないマンションもあります。マンション内で同じ趣味を持つ人たちがサークルを作ることで、マンションのなかで、世代を超えたつながりを築くことができます。こうしたマンション内のサークルは理事会が参加者を募る場合と自主的につくられる場合があります。ペット愛好家によるペットクラブや草花好きが集まってグリーンクラブなどをつくっています。
管理組合の総会や理事会に積極的に参加したり、仲の良い居住者が集まってサークル活動などをおこなっていれば住人同士の顔見知りも増えて、地震などの災害時や停電時などには、居住者同士が助け合うことが自然とおこなわれます。
マンションコミュニティは災害にも活かされる
マンションででコミュニティ形成を図る一番のメリットは安心、安全な生活をおくるために、普段から挨拶や会話をおこない出来るだけ顔見知りをつくることで防犯対策、災害発生時には結束力が強まるということです。管理組合が、事前に地震などの災害に備えて、自主防災委員会を制定したり防災備蓄品を用意することはとても重要なことです。しかし、災害はいつ起こるか予測できません。
災害発生時に、リーダーシップをとるべき「管理組合の理事」や「自主防災組織」のメンバーがマンションに在宅しているとは限りません。そのときに頼りになるのは日常的に交流のあるマンション内の仲間の存在です。
普段は、深い交流がまではなくても、日頃から挨拶などをおこなう顔見知りがマンション内にいれば、いざというときにお互いに助け合う雰囲気になります。
マンション外の町内会などとの交流も重要
また、災害時に重要なコミュニティはマンション内に限定されるものではありません。管理組合やマンションの居住者が、日頃から「近隣の町内会」や「自治体」などの地域の組織と密接な関係を築いておくことが、いざというときの助け合いにつながります。
この記事のまとめ
マンションの内の住人同士の交流が毎日の暮らしを心地よくし、いざというときの安心につながります。管理組合が積極的に活動することで、マンションコミュニティを大切に育てることが重要です。