管理会社の物件担当者(フロントマン)との正しい接し方
マンション管理組合が管理会社に業務を委託すると、マンションごとに「フロントマン」と呼ばれる物件担当者が決められます。
フロントマンは管理組合の理事会や総会に出席して、管理組合の運営をサポートするなど重要な役割を担っていますが、理事の中には、このフロントマンに対して高圧的な態度をとり「管理会社の変更」をちらつかせたりして過剰な要求をおこなう方もいます。
こうなるとフロントマンとしても、やる気がそがれてしまいますので、管理業務の範囲に含まれないような仕事を強要することは避けるべきです。また、昨今では管理会社は従業員を守るためにこうした理不尽な要求をする管理組合に対しては管理会社側から解約をおこなうことも増えてきました。
管理員やスタッフとの正しい接し方
管理員などのマンションの現地で働く管理スタッフに対する接し方もフロントマンと同様に理不尽な要求をしてはいけません。マンションによっては管理員以外に、コンシェルジュや、清掃員が配置されることもあります。
こうしたスタッフは、マンションの住人にとって接する機会が多い身近な存在です。もちろん、スタッフの能力には差がありますので不満があれば、理事会を通して管理会社に改善を要求することも必要です。
しかし、管理員などのスタッフに対してもマンションの住人が敬意を持って接することで業務内容にもよい影響が期待できます、管理員などのスタッフを小間使いにするなどの行為はご法度です。
この記事のまとめ
管理会社に不満をぶつけることが、理事の役目だと勘逸いされている方もいます。マンション管理は、共同生活ならではの業務範囲の広さや、人間関係の複雑さもあって、マンションの住人が全員納得できる完ぺきな仕事はありません。
フロントマンや管理員は、あまりに理不尽な不満をぶつけられると、そのマンションに対しての愛情を失います。こうなると当然、良い仕事は望めません。
管理会社のスタッフに対しては住人が敬意をもって接することで、管理組合に愛情を抱き、このマンションのためなら一生懸命頑張ろうという気持ち抱いてもらうことも重要なことです。
もちろん管理会社の怠慢な業務については、しっかりと注意をおこなうことも重要です。一方でフロントマン(担当者)や管理員が、管理組合のために期待通りの業務を行った場合には、感謝の気持ちを伝えることも大切なことでしょう。