マンション管理費の相場については、国土交通省が公表しているマンション総合調査結果から、地域別、戸数別で知ることができます。
一戸あたりの管理費相場
戸あたりの管理費の額は「10,000円超15,000円以下」が22.5% と最も多く、つぎに 「7,500円超10,000円以下」が17.2% です。月/戸当たりの額の平均は『10,862円』となっています。
関東のマンションの管理費相場は高い
地域 | 管理費/月 (円) | ㎡当たり管理費/月(円) |
---|---|---|
北海道 | 9,287 | 125 |
東北 | 10,576 | 150 |
関東 | 12,149 | 174 |
北陸・中部 | 10,010 | 135 |
近畿 | 11,045 | 139 |
中国・四国 | 9,120 | 118 |
九州・沖縄 | 10,369 | 157 |
地域別の管理費戸別の相場では、関東がもっとも高く12,149円です。マンションの管理費は地域によって異なります。特に関東の場合には地価が高いため、それに見合ったグレードの設備を有しているため管理コストがかかり管理費が高めに設定されていると考えられます。
また、ブランド力の高いマンションデベロッパーが多いため、管理費の初期設定が高く、その後見直しがされていないなどの理由もあるでしょう。
小規模マンションの管理費相場は割高
戸数 | 管理費/月 (円) | ㎡当たり管理費/月(円) |
---|---|---|
20戸以下 | 13,260 | 177 |
21〜30戸 | 12,106 | 171 |
31〜50戸 | 9,847 | 143 |
51〜75戸 | 10,386 | 137 |
76〜100戸 | 11,490 | 140 |
101〜150戸 | 9,451 | 130 |
151〜200戸 | 10,989 | 155 |
201〜300戸 | 11,662 | 149 |
301〜500戸 | 14,022 | 142 |
501戸以上 | 10,767 | 157 |
総戸数が20戸以下の小規模マンションでは、管理費が高くなる傾向があります。少ない戸数で「エレベーター」や「消防設備」「給水ポンプ」などの管理コストを支払うことになるので、管理費が割高になるのはある程度仕方のないことです。
また、300戸以上のマンションでは、大規模マンションならではの「コンシェルジュサービス」や「プール」や「ジム」などの設備を維持するために管理コストがかかることや、比較的専有面積が大きい建物が多いため、やはり1戸あたりの管理費は高くなる傾向があります。
補足│現在の管理費には8割以上の方が満足している
毎月、管理組合に収める管理費の徴収額の妥当性に関する調査では「妥当である」が83.4%となり、ほとんどの方が現状の管理費の額に不満をもっていません。
マンションの資産価値を守るためにコストを掛けるのは当たり前という意識がマンションの住人に広まってきたこともあって管理費の額については「安いに越したことはないけれど、ある程度の支出は仕方がない」といったところでしょうか。
この記事のまとめ
マンションの管理費は、区分所有者全員から毎月徴収され、管理会社への支払いの他「共用部分の水道光熱費」「保険料」「管理組合で使用する備品」など毎日の日常的な管理コストに費やされます。
マンションの管理費は国土交通省の調査によると「規模」や「地域」などによって大きく異なります。したがって自分たちのマンションの管理費が「高いか安いか」の判断は簡単なことではありません。
こうした統計と自分たちのマンションの管理費の比較で大雑把に判断はできますが、本当に自分たちのマンション汚管理費が適正水準であるかを診断する場合には、マンション管理士等の専門家に依頼して、マンションの「条件」や「管理水準」などの情報を勘案しておこなう必要があります。
マンションの管理費は国土交通省の調査によると「規模」や「地域」などによって大きく異なります。したがって自分たちのマンションの管理費が「高いか安いか」の判断は簡単なことではありません。
こうした統計と自分たちのマンションの管理費の比較で大雑把に判断はできますが、本当に自分たちのマンション汚管理費が適正水準であるかを診断する場合には、マンション管理士等の専門家に依頼して、マンションの「条件」や「管理水準」などの情報を勘案しておこなう必要があります。